コラム 探偵事務所のナカノリサーチ
コラム|探偵事務所のナカノリサーチ
Nakano Research
尾行調査に従事する探偵には体力もかなり必要とされます。
そんなに尾行や張り込みというのがきついのかと言うと確かに何時間も張り付いて尾行していく業務も相応にきついことは否めませんが時として調査対象者が特に体力のある人だったら最悪となります。
ジョギングとウォーキング
健康ブームなのかはしりませんが趣味でジョギングをする人なんかも探偵泣かせです。
ある対象者の休日の行動調査の依頼を受けて自宅近くで張り込んでいると対象者が出てきました。
しかもランニングに短パン姿でスニーカー、背中にはリュックを背負って。
もしやと思っていると簡単な準備運動をしてから案の定、走り始めたのです。
しかも素人的な走りでは無く、完全にマラソン的な本格的な走りです。
ジョギングをしてどこにも寄らず、誰とも接触しないで自宅に戻るという保証でもあれば「いってらっしゃい」と見送り、自宅前で戻ってくるのを待っていれば良いのですがそんな話は聞いていないので探偵も走りながら尾行するしかないのです。
探偵は休日ということでカジュアルな服装をしていたのですがカメラなどの備品も持ち、対象者のジョギングに付き合い、走って追跡をするのですが本格的な走りをする対象者を追いつくことは厳しかったのです。
この時は一応、自転車も1台用意をしておいたのでどうにか追跡は出来たのですが走って尾行していた探偵は完全に息もあがり、見失っていました。
もし自転車を用意していなかったらと思うとまずこの日の調査は完全に失敗していたと思われます。
実際に約7kmのジョギングの後、スポーツジムに行き、1時間ほど汗を流し、そのジムで合流した友人らしき同性の人と出てきて、居酒屋に寄り簡単に飲食して帰宅しました。
もし異性の人と接触した場合はその異性の住所など身元を特定して欲しいという目的もありました。
この件はどのような行動して誰と接触するかを調査することが依頼内容でしたから一応、調査の目的は完了しました。
ただ別の日においては体力自慢の探偵と自転車も人数分を用意、対応した結果、依頼人が希望していたこと全てが完遂できたのでした。
こういったケースは結構あるのです。
ある不倫カップルなどは趣味がウォーキングで退社後に落ち合い、約2時間位、早歩きでウォーキングするのですが終わって別れるケースとたまにそのままホテルに入るというケースもあるので必然的に探偵もその早歩きウォーキングに付き合わなければならないという羽目になるのです。
早歩きで約2時間ですと、10kmから15kmくらいとけっこうな距離を歩きます。
しかも毎日が決まったコースでは無く、途中には坂などもあったりしますので更に厄介だったのです。
それでも探偵は必至に尾行をしていかなければなりません。
それも見逃さず、尾行を察知されないように。
サイクリング
ジョギングやウォーキングばかりとは限りません。 自転車というケースもあるのです。
自転車を利用する人の中には本格的にロードバイクをする人がいます。 よく町中で競輪選手のような格好をしていたりする人や自転車便の人などが対象者のケースです。
更にこのような本格的に自転車を使用する人が自転車を通勤に利用している人もいるケースも厄介です。 通常、探偵が所有している自転車は持ち運びが便利で車のトランクにも積みやすい折りたたみ式の小型自転車が多いのですがこういった人たちはスポーツタイプの自転車で当然ギア変則のあるタイプです。
しかもおもっいきりこぎまくって走っていく人もいます。 このような状況で尾行をしていくのは完全に体力勝負となってきます。
正直、折りたたみ式の小型自転車では勝負にもならないことも多く、そうなると結果は明白です。
同じように東京でも港区、文京区、渋谷区などは坂道が多く、相手が女性であっても電動自転車を使用しているとなると比較になりません。
電動アシストをして平地を走ってもけっこうなスピードも出ますし通常の自転車で尾行する探偵は急な坂道では息絶え絶えという場面も。
探偵も電動自転車を用意すればと思いになる方もいるでしょうがもし電池が切れたらそれこそ普通の自転車よりも重量のある自転車を体力だけで漕がなければならないのでそれこそ大変です。
小型自転車以上の力を発揮しなければならないのです。
探偵の尾行調査については張り込みのきつさはよく聞くことでしょうが尾行そのものにも体力的に厳しい場面がいくつもあるのです。
日頃からの鍛錬も必要なのでしょうがなかなか時間を取ることは探偵には厳しいようです。